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2014年9月23日火曜日

デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その6

 デルタ型3Dプリンタ『Be Kossel』の続きです。
 前回、1タワー分の部品が完成しましたので、今回は実際に動かす為の下準備をおこないます。

■下準備

・制御基板について


 3Dプリンターを制御する基板です。

 制御基板には低価格の8ビットマイコンから高性能の32ビットマイコンを使ったものまで様々なものが開発・販売されています。(http://reprap.org/wiki/List_of_electronics)

 多くの製品がオープンソースで開発されていて情報が公開されていますので、市場には本家以外にもクローンや派生製品が沢山溢れています。

 買う側からすると選択肢がたくさんあるというのはとても良いことではあるのですがたくさんありすぎてどれを選択していいのか迷ってしまいますが 多くの3DプリンターではArduino系の制御基板が採用されているようです。

ちなみに、本家Kosselでは以下の制御ボードを推奨しています。

Baboi(Reprapwikiより)

Azteeg_X3(Reprapwikiより)

RAMPS_1.4+ArduinoMEGA(Reprapwikiより)

 ▲Printrboard(Reprapwikiより)

Brainwave(Reprapwikiより)

 この中から選ぶとすると、値段や入手性などを考えると『RAMPS_1.4 + Arduino MEGA』がよさそうですです。 初期に開発された製品で他のものに比べて性能が見劣りがちですがその分日本語での情報も多いので初心者にはやさしそうです。

 更に調べてみると『RAMPS_1.4 + Arduino MEGA』を一枚のボードに一体化したRUMBAというの制御基板を発見。 

http://reprap.org/wiki/RUMBA



▲RUMBA一式
 Arduino MEGAのコンパチブルでトリプルエクトルーダーを想定していてモータードライバが6軸分!?もあります。

▲接続イメージ


入手先はrerapwikiで紹介されてたあったRepRapDiscount Onlineサイトで購入しました。

 モータードライバがA4988タイプとDRV8825タイプがあり、今回は値段が安いA4988タイプ(119ドル+送料20ドル=139ドル)を選択しました。ケーブルやらプーリーなどがセットになっているのでかなりのお得感。他の中華サイト(AliExpress等)ですとさらに安く買えるようです。

・ファームウェアについて


 御基板を決めたら基板を動かすためのファームウェアを選びます。

 こちらも様々なものがありrerapwikiで紹介されてるのだけでも12種類あります。

 (羅列するのも面倒なので下記URL参照してください)

 http://reprap.org/wiki/Firmware

 デルタ対応のファームウェアで有名どころなのがMarlinRepetier-Firmwareの2つのようなので、このどちらかを採用しとけば問題なさそうです。どちらにするかは好みなんでしょうが、今回はRpetier-Firmwareにしました。

▲Repetier Firmware

・ホストプログラムとスライサーについて

印刷したい3Dモデルから印刷用のデータを作成して3Dプリンターに送信するソフトウェアです。

 その他に3Dプリンターの速度やヒーター制御などもおこないます。

 これらのプログラムも様々なものが開発されているのですがRepetier-Firmwareに最適化されているRepetier-hostが使いやすそうなのでホストプログラムはRpetier-Hostにします。

 スライサーもいろいろあるようですね。(;´∀`)

  http://reprap.org/wiki/Slicer

  ・Skeinforge

  ・Slic3r

  ・Cura

  ・RepRapPro_Slicer

  ・Kisslicer

  ・E3D

 スライサーによって生成されるG-CODEに癖があるようで品質も変わるようです。

 現時点ではよくわからないので出力できるようになってから検討したいとおもいます。

・電源について

電源は12Vが必要なので身近なPC用のATX電源を流用してる方も多いようですが、自分はヤフオクで安定化電源を購入しました。12V400Wで送料含めて3000円ちょっとでした。


▲12V 安定化電源
キーワードを『12V』、『安定化電源』で検索するといっぱいでてきます。

 にしても、400W 電源が3000円で買えちゃうんですね。有名どころですと100Wでもこの値段じゃ買えませんよね。基板もそうですが安すぎて心配。(´・ω・`)

■制御基板の設定


・RUMBA - トラブル発生!?

注文したRUMBAですが無事とどきました。海外からの発送なので不着が心配でしたが、注文してからだいたい2週間ほどで届きました。発送元をみると香港からのようです。

▲届いたRUMBA

 早速、PCと接続して設定しようとしたところ、なぜか認識しないです。

 USBシリアル変換にチATmega8U2/16U2が使われてるのでドライバをインストール必要があるようです。下記サイトからドライバを入手します。

 ・RUMBA USB Driver for Windows

 ドライバをインストールしてみたのですが、それでも認識してくれません。 USBコネクタの指し具合で通電したりしなかったりするので、なんとなく接触不良っぽいのですがよくわかりません。(?_?)
 
 一応販売元にメールでアドバイスを求めまたのですが、Google翻訳での英文メールで意味が通じなかったのか現時点で音沙汰なしです。これぐらいのトラブルは自力でどうにかしろってことなんでしょうか?

 トラブルの様子の動画をアップしました。もし原因わかる方いましたらコメントくださいm(_ _)m



 ・他の制御基板の入手


 せっかく購入したRUMBAですが、そういう状況なので一旦使用を保留します。

 もう一枚RUMBAを注文してもいいのですが、同じトラブルにあうと自分のスキルではお手上げ状態ですし、どうせ購入するのなら他の制御基板検討してみることにします。

 で、新たに購入したのがこれ。

・Sanguinololu ( http://reprap.org/wiki/Sanguinololu )

▲Sanguinololu


 チップはATmega644PでMEGAに比べてI/Oポートが少なくなっているのでモータードライバが4軸分でRUMBAと比べると見劣りしますがその分お手頃な価格になっています。予算も限られてるのでその点ありがたいです。RUMBAのA4988モータードライバもそのまま流用できるのも助かります。


▲接続イメージ
 購入先はBanggood.comで送料込で50ドルぐらいでした。モータドライバーなしの基板のみですと30ドルちょとで更に安いのですがせっかくなんでモータードライバのセットを注文しました。
が、届いたのは基板のみ。 しかも、電源コネクタがATX電源タイプ。(商品説明の写真ではネジ端子になってたのですが、、、)

▲届いたSunguinololu

 電源コネクタの件は余ってるATX電源があるのでそれをつかうとして、モータードライバの欠品は痛いのでダメ元で販売元に問い合わせてみました。グーグル翻訳メールでのやりとり数回の後、なんとか無事送ってくれることになりました。後日ちゃんと届きました。海外通販で初のトラブルでしたがちゃんと対応してくれてよかったです。

 動作確認もPCとUSBケーブルで接続するだけで問題なく認識してくれました。

・BeKossel Towerユニットと接続する

 BeKossel TowerユニットとSanguinololuを接続します。

 下図の接続イメージのようになります。

▲接続イメージ

▲電源とPC

▲マイクロフォトセンサー

▲ステッピングモーター
 モーターとフォトセンサーの接続には本来モレックスのコネクタ(Molex 22-01-2046Molex 22-01-2035)を使用するのですが、購入するのも面倒ですしRUMBA付属のケーブルがそのまま使えたのでこれで接続しました。

・ATX電源を単独で使用できるようにする


 ATX電源はそのままだと電源が入りませんので、メインコネクタの黄緑の線と黒の線(複数線あるのでどれでもいい?)をショートさせます。ショートさせるには道通してるのならなんでもいいみたいなので余ってる抵抗使いました。



▲PC電源のメインコネクタ
 正常にATX電源がONになるとファンが回転しLEDが点灯します。

 
▲LED点灯

・何かがおかしい!? - トラブル発生

 ここまで大きなトラブルなく順調に来ましたがトラブル発生です。

 具体的な症状としては

  ・ATX電源がOFFになる。
  ・PCのUSBが認識しなくなる。
  ・Sanuginololuの電源コネクタ近くのコンデンサが発熱
  ・LM7805レギュレーターの発熱

 色々検証してみると、基板に電源コネクタを挿すと電源の安全装置が働いたのかATX電源がOFFになっているようです。何度か抜き差ししてみるとPCのUSBが認識しなくなったり、ATX電源がOFFにならないケースもあるのですがその時は基板から焦げ臭い匂いがしてきたので慌ててプラグを抜く始末。

 素人的に考えても電源周りのトラブルっぽいのはわかるのですが、何が何やらお手上げ状態。

 ジャンクPCから取り出したATX電源なのでこれが原因かと思いましたが、単体で動作させるとちゃんと12V/5V出てましす、念のため別のATX電源をつなげたところ同じように安全装置がはたらいて電源がOFFになります。

 気のせいか電源コネクタを指すと火花みたいなもの見えます((((;゚Д゚))))ガクブル

 ATX電源側に問題ないとすれば基板の不良品ということになるんでしょうか?RUMBAに続いてまたもや不良品つかまされるとはついていないです。(;´д`)トホホ…

・今後の対応

 凹んでいてもしょうがないので気を取り直して今後の対応を検討します。
 対応案は以下の3つ

 1.販売元にクレーム
 2.新たに制御基板を購入
 3.原因調査続行
 

 1.販売元にクレームについて
 制御基板の不良なら素直に販売元にクレームを入れて返品なり交換してもらうのがよさそうですが、Google翻訳英語メールのやりとりうんざりですし、そもそも現時点で制御基板の不良とは確定してませんのでクレームは早計すぎる?

 2.新たに制御基板を購入について
  もう一枚新たに制御基板を購入するのが一番手っ取り早そうです。
  さすがに海外からの購入はリスク高すぎるので、購入するとしたら国内でしょうか。
  ちょっと調べてみると国産のSanguinololu互換ボードでMomoinololuというのを発見。
  本家のSanguinololuをブラッシュアップした製品ですごく良さそうです。
  修理プログラムも用意されていて安心サポート体制です。
  ただ価格は本家の倍ぐらいします。
  予算が足りねえ、、、って最初からこれ購入しとけばよかったんですが後の祭り。(´・ω・`)

 3.原因調査続行
  素人だからとか初心者だかと言い訳がましいこと言わずに原因調査をする。
  やれることはまだあるはず。

・原因調査続行

ってなわけで、原因調査を続行します。

 まずは某掲示板の電気工作初心者スレで質問しました。あくまでも人任せ(;一_一)

 そこでのアドバイスによると電源周りのトラブルで多いのは逆接(+と-を逆に接続)だそうです。

 逆接といわれてもコネクタに爪ついてるし逆に差しようがないのですが、一応確認してみます。


▲爪の位置


▲正しく接続されている

 基板の裏側も確認してみます。



▲基板裏側

 特に問題なさそうです。

 一部ハンダ付けが汚いところがありますが問題なさそう(根拠なし)

 電源コネクタ部分にシルクスクリーンがあり12VとGNDの位置も問題なさそう、って、、ん!?


▲爪の位置?

 何やらコネクタの爪の位置らしいのがプリントされてます。

 もう一度コネクタ側を確認。


▲爪の位置は基板外向き

 コネクタの爪は基板の外側にあります。

 もう一度基板裏側を確認。


▲爪の位置?

 コネクタの爪の位置らしきものは基板の内側になっています。

 ネットで拾った表側のシルクスクリーンの画像も確認してみます。


▲爪の位置?

 やはりコネクタの爪の位置らしきものは基板の内側になっています。

 ネットで拾った他のSanguinololuの実物写真とも比べてみます。


▲爪の位置

 コネクタの爪の位置は基板の内側になっています。

 もう一度、手元にあるSanguinololuを確認してみます。


▲爪の位置

 コネクタの爪の位置は基板外側になっています。

 コネクタで見えにくいですがコネクタとコンデンサの間に爪の位置らしきシルクスクリーンが確認できます。

 もう一度、裏側の、、、、ってもう確認はいいか。

 これはコネクタの向きを逆にしてハンダ付けしてしまったってことなんでしょうか????
 いくらなんでも検品して出荷されてるだろうしコネクタの向きはこれが正しくて、ATX電源によってプラスとマイナスが逆になる場合があるんでしょうかね。

・原因は電源の逆接と判明


 ま、とにかく原因は某掲示板の助言どおり電源の逆接と判明したので対処します。

 ATX電源のコネクタ一度ぶった斬ります。
 
▲ATX電源のコネクタ

 線の端にバナナプラグをハンダ付けし、黒-茶間で接続しなおします。



▲黒-茶間で接続

 これで正しく制御基板に12V供給できるようになりました。


▲コネクタの向きは逆だけど逆接回避


 電源コネクタを基板に接続しても、ATX電源がOFFになることないので正常に供給されているようです。

・5Vが供給されない!?

問題なく動いているように見えてたSanguinololuですが、テスターでLM7805を調べてみると5Vが出力されていないようです。orz

 逆接を繰り返している時にかなり発熱してましたから、それが原因で壊れてしまったっぽいです。 
 幸いにも手元に予備のLM7805があるので交換してみることにします。 

 まずはハンダゴテをLM7805の足に当てながら基板から取り外します。

 ただ中々難儀な作業で結局ニッパーで切りました。

▲破損したLM7805

制御基板に残った足も何とかとれたのですが、ランドにまだハンダが残ってます。 
 





 あとはドリルで穴開ければいいかと思いましたが、ランドの銅箔が剥がれて絶対やっちゃダメだそうです。

 はて、どうしたもんかと途方にくれていたところ、ふとSanguinololuの電源のコンフリクト問題というのをおもいだしたました。 以下のブログのコメント欄でそのことにふれています。

  Genie's Blog - Sanguinololu Rev.1.3 改


 USB端子から出力されている5VとLM7805が出力する5Vが衝突する問題らしいです。

 何が問題なのかは不明ですが問題あるのなら取付けないほうがよさそうです。
ヾ(・∀・;)オイオイ

 LM7805から出力される5VはATmega644Pとリミットスイッチ端子への供給をおこなっています。

 ATmega644PはUSB端子出力5Vから供給できますし、リミットスイッチ端子にはLM7805出力の5VかATX電源出力の12Vの選択ができます。

 今回使用するフォトセンサーは5V~24Vまで対応しているので12Vでも問題ありません。

 PCと接続した状態でしか使用できない不便はありますが動作検証には問題ないのでこれでよしとします。

・リミットスイッチ端子への電源供給

リミットスイッチ端子への5V/12V切替は基板裏側にあるソルダーパッドで行います。

▲ソルダーパッド

3つあるソルダーパッドの左から2つをハンダで盛ってつなげてあげます。



▲ハンダを盛る


 これでリミットスイッチ端子に12Vが供給されるようになりました。



・ステッピングモータの電流値の設定

ステッピングモータに流す電流値を決めA4988に設定します。

 A4988は最大で2Aの電流を流せます。

 今回使用するステッピングモータPKP244D15Aの定格は1.5Aになります。

▲PKP244D15AL

 電流値を設定するには各A4988基板の半固定抵抗のボリュームを調整して行います。


▲半固定抵抗

 半固定のボリュームとGND端子間の電圧を測定し、希望の電圧値に調整します。
 時計回りに回すと電圧が増え、反時計周りに回すと電圧がさがります。

▲ボリューム回転させて調整する


 設定する電圧は以下の式から求められます。


 電圧 = 設定電流 x 0.4 


 例えば1.5Aに設定する場合は、1.5Aに0.4をかけた0.6Vになるように調整します。
 

 ただし、最大2Aまで流せるA4988ですが適切な放熱対策していることが前提のようです。適切な放熱対策をしていないとチップがすぐ焼損してまうようです。 一応申し訳程度のヒートシンクで対策は行っていますが1.5Aには対応できなさそうです。

 ですので今回は動作確認だけですので、とりあえず1Aに抑えて調整します。(1A x 0.4 = 0.4V)
 
 ※電流値は最終的に組み上げた上でモーターが脱調しない程度に尚且つ無駄な発熱もしない程度の電流値で運用するみたいです。

▲0.4Vになるように調整

 あと調整する上で注意点として、ボリューム端子を調整する時に精密ドライバを利用するケースが多いようですが、ボリューム端子に通電してるので金属製のドライバを使うと問題起こることがあるようです。

 なので調整には樹脂などの絶縁性の精密ドライバを使うほうがいいみたいです。

 自分はRUMBAに付属していたものを使用しました。

▲絶縁性精密ドライバ



 かなり長くなりましたが、制御基板側の設定はこれで概ねおわりました。
 
 次回はソフトウェア側の設定をおこないます。


 つづく。


【関連記事】

・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その7
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その5
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/05/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その4
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その3
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/03/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel_29.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel.html

2014年6月26日木曜日

スピンドルモーターの交換 その4

 スピンドルモーターの交換その4です。

 前回はマブチモータのRS-365SHの交換に成功しましたが、今回はスピンドルユニット全体の強化について考えてみることにします。

▲RS-365SH ブラシモータ

■ER11仕様スピンドルユニット

 以前、ナカニシコレット仕様のスピンドルユニットなるものを製作しましたが、使い勝手が良いとは言えないものでした。
 
 今回はナカニシコレットではなく、値段も安く入手も容易なER11コレット仕様のものにします。
 完成イメージとしてはこんな感じです。(流用パーツはモーターカバーだけになってしまいました)

▲ER11仕様スピンドルの完成イメージ

 スピンドルシャフトはEbayで入手したER11Aのスピンドルシャフトを使用します。(直径10mm、長さ100mm)

▲ER11Aスピンドルシャフト

 中華製ですが、Accuracy: 0.01mmと精度もよくて(何が0.01mmなのかは不明ですが(^^ゞ)、熱処理もされているようで強度的にも問題なさそうです。何より価格が安いです。売り手によって価格は上下しますがだいたい送料込で2000円前後で入手できます。
 ナカニシコレット仕様のシャフトは加工費だけで1万円ぐらいかかったことを考えると恐るべし中華製っていったところでしょうか。

■動作確認

 早速、組み上げて動作確認したところ、辛うじて回転はするものの2000rpmぐらいまでしか回転数があがらず、しばらくすると負荷がかかりすぎたのかモーターが熱ダレして回転が止まってしまいました。orz

 原因としてはRS-365SHのトルク不足や、ベアリングの慣らしがまだなので回転抵抗が大きいことが考えられます。
なのでトルクがある純正モーターを使えばなんとか使えそうな気もしますが、慣らし運転もままならない状況ですし、ここはより強力なモーターを使うことにします。


■ブラシレスモータへの交換

 で、使ったモーターがこれです。
 一年ぐらい前に入手してそのまま放置してたものですが今回やっと日の目を見ることになりました。

▲F2836-3800ブラシレスモータ

 主にRCヘリ等に使用されているブラシレスモータで、サイズやネジ穴の位置などモデラの純正モーターとほぼ一緒なのでマウンターもそのまま使えます。(軸径は2.3mmより太く3.175mmになります)
 Kv値は3800、電圧12Vでフルスロットルだと3万回転以上で回ります。恐ろしい。。


 

 RS-365SHを取り外してF2836-3800モータをスピンドルに取付けます。

▲モータ取付け




 MODELAに取り付けます。
 

▲MDX-20に取付け
写真下側:電源(12V30A)、ワットメーター、ESC、サーボーテスター
 モーターはフルスロットルで100W近く消費しますのでモーター用の電源を別途用意しています。
 (電圧はモータのKv値が高い為10Vまで落としてます)
 モーターのON/OFF制御はサーボーテスターを使って手動でおこないます。
 (MODELAはただスピンドルユニットの固定目的だけです^^;)


 回転中の動画です。
 大音量ですので注意してください。




■まとめ

 かなりのパワーです。音もすごいですが発熱・振動も半端ないです。
 まだ無負荷運転しかしていませんが、3万回転オーバーだと実用的ではないかもしれないですね。実際運用するとなると1万~2万回転ぐらいになるんでしょうか。

 次回はMODELAからブラシレスモータのON/OFF制御する方法について考えたいとおもいます。

つづく。。。



■関連記事
・スピンドルモーターの交換 その1
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

・スピンドルモーターの交換 その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

・スピンドルモーターの交換 その3
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/09/blog-post.html

・スピンドルユニット for MDX-20 ナカニシコレット仕様 その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2012/09/for-mdx-20_16.html

・スピンドルユニット for MDX-20 ナカニシコレット仕様
http://modela-fan.blogspot.jp/2012/09/for-mdx-20.html



以下、アフィリエイトリンクです。




2014年5月20日火曜日

デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その5


 デルタ型3Dプリンタ『Be Kossel』の続きです。
 前回で切削加工パーツが揃いましたので今回からは組立になります。
 
▲組立完成イメージ

■パーツ一覧


 まずは今回購入したパーツです。


▲購入パーツ
・アルミフレーム 600mm x 1個
・リニアガイド 395mm x 1個
・ロッドエンド右ねじ x 2個
・ロッドエンド左ねじ x 2個
・ロッド x 2個
・Φ6x38mm M4シャフト x 2個
・Φ5x22mm 回転軸 x 1個
・42mm角ステッピングモーター x 1個
・マイクロフォトセンサー x 1個
・M2x10mmセルフタッピングねじ x 2個
・S3Mタイミングプーリー24T x 2個
・S3Mタイミングベルト x 1個
・結束バンド x 2個
・F695ZZ x 2個
・F693ZZ x 8個
・M3ワッシャー x 10個
・M5ワッシャー x 1個
・M3x15mmセットスクリュー x 1個
・M3x3mmセットスクリュー x 5個
・M3x3mm六角穴付ボルト x 62個
・M3x15mm六角穴付ボルト x 5個
・M3ナット x 40個
・ゴム足 x 1個


続いて前回MODELAで製作した切削加工パーツです。

▲切削加工パーツ
・frame_corner,Base Plate x 4
・frame_corner,Support x 2
・frame_corner,Motor x 1
・frame_corner,Idler x 1
・frame_fuide stopper x 1
・Vertical carriage x 1


■組立

1.リニアガイド


 リニアガイドのすべての座ぐり穴にM3x6mm六角穴付ボルトとM3ナットを仮締めします。
 その際にM3ナットとレールとの間隔を図のように1.1mm以上あけときます。
 

▲リニアガイド

 裏からみるとこんな感じです。

▲ボルトを仮締め
アルミフレームにリニアガイドを取付けます。

▲アルミフレームとリニアガイド

  リニアガイドのM3ナットをアルミフレームの溝に添ってスライドさせていきます。

▲溝に沿ってスライドさせる

 後で位置調整しますので動かない程度にネジ止めします。
 また作業中にブロックが脱落しないようにブロックをテープで固定しときます。

▲テープで仮止め

『ガイド方式について』

本家Kosselで採用されているリニアガイドですが、そこから派生しているいくつかのKossel系3Dプリンタではリニアガイドは使わずアルミフレームとカムフォロア(ベアリング)を使った独自のガイド方式を採用しています。
▲Kossel Clear

 その理由のひとつとしてリニアガイドのコストの高さというのがあると思います。
 BeKosselでもなるべく安く製作したいということを考えれるとリニアガイドの採用を見送るとい選択もありましたが、加工パーツが増える、精度・剛性・組付けの容易さなどを考慮するとコスト以上のメリットがあると判断し、本家にならってリニアガイドを採用することにしました。
 
 届いたリニアガイドを見ると、さすが高いだけあってガタツキもなくスムーズに動作します。剛性も精度も申し分なさそうです。



2.ガイドストッパー


 ガイドストッパーをM3x6mm六角穴付ボルトとM3ナットでアルミフレームに取付けます。

▲ガイドストッパー
リニアガイド同様あとで位置調整しますのでボルトは位置がずれない程度に締めます。

▲アルミフレームとガイドストッパー


3.frame_corner support


 frame_corner supportパーツ x 2をM3x6mm六角穴付ボルトとM3ナットでアルミフレームに取付けます。

▲アルミフレームとfram_corner supportパーツ

アルミフレームの端面に合わせます。位置決めできたらボルトはしっかりと締め固定します。

▲位置決め

 このパーツを取り付けるとあとからM3ナットをいれることができなるくなるので、必要に応じて何個かM3ナットを挿入しています。

▲余分にM3ナットを挿入しときます

▲frame_corner supportパーツ取付け完了


4.frame_corner Base


 frame_corner Baseパーツの1つにマイクロフォトセンサーをM2x10mmセルフタッピングネジで取付けます。
▲マイクロフォトセンサーとframe_corner Baseパーツ

▲マイクロフォトセンサー取付け完了

 frame_corner Baseパーツ x 4を図のようにM3x6mm六角穴付ボルトでアルミフレームに取付けます。

▲frame_corner Baseパーツ x 4
センサー付きframe_corner Baseパーツの取付け位置と向きを確認。


▲センサー付きframe_corner Base


5.ベアリングアイドラー


 ベアリングとM3x15mm六角穴付ボルトとM3ワッシャーでアイドラーを4つ作ります。

▲ベアリングアイドラー組立図


 バラバラにならないようにM3ナットで仮止めしときます。


▲ベアリングアイドラー x 4



6.キャリッジ


 Vertical_carriageパーツにベアリングアイドラーとM3x15mmセットスクリュー(センサードグ)を取付けます。


▲キャリッジ組立図
 
 ベアリングアイドラーはM3ネジで固定します。
 ベルトをかけたときに位置調整(テンション)しますのでまだ仮締め状態にしときます。

▲キャリッジ裏側

 
▲キャリッジ


7.frame_corner Idlerとframe_corner Motor


 frame_corner Idlerパーツに各種部品を取付けます。

▲frame_corner Idler組立図


▲frame_corner Idler
 
 frame_corner Idlerをframe_corner baseにM3x6mm六角穴付ボルトで固定します。


▲M3x6mm六角穴付ボルトで固定


▲fram_corner Idlerを取付けたところ


 frame_corner Mororパーツに各種部品を取付けます。


▲frame_corner Motor組立図




▲frame_corner Motor
 frame_corner Mortorを反対側のframe_corner baseにM3x6mm六角穴付ボルトで固定します。

▲M3x6mm六角穴付ボルトで固定

▲fram_corner Motorを取付けたところ



 リニアガイドとガイドストッパーを下図のように位置調整したらボルトをしっかり締めて固定します。


▲リニアガイドの位置決め


8.キャリッジ


 キャリッジとΦ6x38mmシャフトをリニアブロックにM3x6mm六角穴付ボルトで固定します。
 念のためシャフトの固定用にM3x3mmセットスクリューで締めます。

▲キャリッジ組立図



▲キャリッジ



9.ゴム足


 ゴム足をアルミフレーム(frame_corner Idler側)に取付けます。

▲ゴム足組立図
 アルミフレームの穴にM3タップでネジ切りしてからM3x15mm六角穴付ボルトで固定します。

▲M3タップ

10.タイミングベルト


 タイミングベルトを下図を参考にして掛けていきます。

▲タイミングベルトの掛け方

▲S3Mタイミングベルト

 購入したS3Mタイミングベルトはエンドレスベルト(輪っか)なので、ベルトの一箇所をカットします。


▲ベルトをカット
 カットしたベルトの端を結束バンドで結んで輪っかをつくります。

▲輪っかをつくる
  わかりやすいようアルミフレームから外した状態でベルトをかけてます。

▲frame_corner Motor側

▲frame_corner Idler側


▲キャリッジ部分

 キャリッジのアイドラーはそれぞれ1.5mmほど前後にスライドできますので、ベルトテンショナーの役割を兼ねてます。
▲アイドラーのスライド機構(?)
 指でテンションをかけながらアイドラーの六角穴付きボルトを締めて固定します。

▲テンションをかける
 ただ、この方法だと適切なテンションが掛かってるのかよくわからず微妙な感じ。(それぞれ1.5mm程度しかスライドできないのでテンショナーの役割自体機能してないかもです)
 動作検証には問題なさそうですが、次回以降製作する場合は設計の見直しが必要かも。


『駆動方式について』

 本家Kossel同様にベルト駆動を採用しています。
多くの3Dプリンタ-で採用されている方式ですので実績・信頼からいってもこの方式一択で間違いないでしょう。
 ただ心配なのがタイミングベルトの寿命でしょうか。タイミングベルトは基本的に消耗品扱いで定期的な交換が必要なのですがなるべく長く使いたいものです。そのあたりを考慮してオリジナルから以下の点を変更をしています。

  •  GT2タイミンベルト→S3Mタイミングベルト(ピッチ2mm→3mm)
     位置精度的にはGT2規格のほうが優れてるようなのですが、国内での入手性がいまいちよくないので比較的入手容易なS3M規格に変更してます。高トルク仕様なのでベルトの耐久性はGT2に比べあがっています。
  •  プーリー15T→プーリー24T
     プーリーの歯数は15から24に増やしています。これも入手性が主な理由ですが(国内では少数歯の入手性がよくなく購入できてもコストが高くなる傾向があるようです)、歯数を多くしたことでベルトの歯飛び防止にもなりベルト寿命にもよさそうです。
  •  滑車(アイドラー)の原理を応用して効率化と耐久性アップ
     いわゆる動滑車の原理で引っ張る距離は2倍になるけど力は1/2になるというやつです。(ベルトとワイヤーの違いはありますが、モデラ(MDX-20/15)でも採用されいる方式です。)
     駆動用プーリーを大きめのに変更した分トルクが必要になったのでそれ補うのと、キャリッジをベルト2本で支える構造になるのでベルト負荷の分散を狙って採用してみました。

▲ベルト1本で支える構造(オリジナル版)

▲ベルト2本で支える構造

 メーカーによるとS3Mタイミングベルトの寿命は『適切な環境・条件』で使用した場合、1万~1万5千時間を目安としているようです。実際は使用状況によって左右されるので1万5千時間超えても使えるかもしれないし、1万時間未満でも破損してしまうケースもあるようですので正確な寿命をもとめるのは難しそうです。

 とりあえずは最低でも1日12時間使用で1年間はもってほしいということで12x365=4380時間をきりあげて5000時間を目安とします。ま、あくまでも目安であって実際は検証してみないとわからないので、もし5000時間以下で破損するようであれば使用条件や設計の見直しが必要ということになるでしょう。



11.リンクアーム

『リンク方式について』

 オリジナル版のKOSSELでは Traxxas 5347ロッドエンドとカーボンロッドを採用しています。
 Traxxas 5347ロッドエンドはラジコンで使われてるパーツのようで、ラジコンショップなどで入手も容易で何より1個あたり100円チョットとコスト的にも魅力ではあるのですが、寿命・精度・剛性に不安があったのとロッドの後加工が必要というのもあり、BeKosselではリンクボールとスチールロッドに変更してみました。コストは跳ね上がりましたが寿命・精度・剛性面では期待できそうです。

 ※その他にはマグネットジョイントやユニバーサルジョイントを使った方式もあるので、もしリンクボールで問題あるようであればこれらへの変更も検討するかも?

▲リンクボール(ロッドエンド)

 ロッドの両端それぞれに固定用のナットとロッドエンドを取付けます。

▲ロッドエンド(右ねじ・左ねじ)とロッド
 ロッドエンドのネジ軸間が250mmの長さになるように調整します。

▲リンク長250mmに調整
 ロッドエンド(右ねじ)を手前にしてロッドを反時計回りに回すと縮みます。

▲反時計周りで縮む

 逆にロッドを時計方回りに回すと伸びます。


▲時計回りで伸びる

 うまく軸間を調整できたらそれぞれのナットでしっかり固定します。

▲ナットで固定
 同じものをもう1本作り、キャリッジに取り付けたら完成です。

▲キャリッジに取付け
 ロッドの長さを揃えないと精度に影響してきますので、この調整はしっかり行いたいところですがこの調整はなかなか難しいです。長さに加えてロッドエンドの向きも揃えないといけないし、そもそも軸間250mmを正確に測定する術がないのでおよその調整しかできない状況です。(設計してるときはCAD上で250mmと指定するだけで良かったのでそのへんまで気がまわらなかったです。)

 他の方はどうしてるのかと思い、色々ネット上で調べてみると専用の治具を作ることで対応してるようです。とりあえず、次回以降行う動作検証ではまだアームは関係ないので、治具の製作も含めちゃんとした調整は検証が終わり次第行う予定です。


■まとめ


 今回で組立完了いたしましたので、次回からは実際に動かして問題ないか検証をはじめたいと思います。
 
▲完成品
 ちなみに今回の完成させた部品は3つあるタワーのうちの1つです。
 今後の流れとしては、今回の部品の動作検証して問題なければあと同じもの2つ作るといった感じになります。一度作ったものですのでこれからはもっとペースアップできると思います。

▲3Dプリンター全体図

つづく、、、

 
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