2014年5月20日火曜日

デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その5


 デルタ型3Dプリンタ『Be Kossel』の続きです。
 前回で切削加工パーツが揃いましたので今回からは組立になります。
 
▲組立完成イメージ

■パーツ一覧


 まずは今回購入したパーツです。


▲購入パーツ
・アルミフレーム 600mm x 1個
・リニアガイド 395mm x 1個
・ロッドエンド右ねじ x 2個
・ロッドエンド左ねじ x 2個
・ロッド x 2個
・Φ6x38mm M4シャフト x 2個
・Φ5x22mm 回転軸 x 1個
・42mm角ステッピングモーター x 1個
・マイクロフォトセンサー x 1個
・M2x10mmセルフタッピングねじ x 2個
・S3Mタイミングプーリー24T x 2個
・S3Mタイミングベルト x 1個
・結束バンド x 2個
・F695ZZ x 2個
・F693ZZ x 8個
・M3ワッシャー x 10個
・M5ワッシャー x 1個
・M3x15mmセットスクリュー x 1個
・M3x3mmセットスクリュー x 5個
・M3x3mm六角穴付ボルト x 62個
・M3x15mm六角穴付ボルト x 5個
・M3ナット x 40個
・ゴム足 x 1個


続いて前回MODELAで製作した切削加工パーツです。

▲切削加工パーツ
・frame_corner,Base Plate x 4
・frame_corner,Support x 2
・frame_corner,Motor x 1
・frame_corner,Idler x 1
・frame_fuide stopper x 1
・Vertical carriage x 1


■組立

1.リニアガイド


 リニアガイドのすべての座ぐり穴にM3x6mm六角穴付ボルトとM3ナットを仮締めします。
 その際にM3ナットとレールとの間隔を図のように1.1mm以上あけときます。
 

▲リニアガイド

 裏からみるとこんな感じです。

▲ボルトを仮締め
アルミフレームにリニアガイドを取付けます。

▲アルミフレームとリニアガイド

  リニアガイドのM3ナットをアルミフレームの溝に添ってスライドさせていきます。

▲溝に沿ってスライドさせる

 後で位置調整しますので動かない程度にネジ止めします。
 また作業中にブロックが脱落しないようにブロックをテープで固定しときます。

▲テープで仮止め

『ガイド方式について』

本家Kosselで採用されているリニアガイドですが、そこから派生しているいくつかのKossel系3Dプリンタではリニアガイドは使わずアルミフレームとカムフォロア(ベアリング)を使った独自のガイド方式を採用しています。
▲Kossel Clear

 その理由のひとつとしてリニアガイドのコストの高さというのがあると思います。
 BeKosselでもなるべく安く製作したいということを考えれるとリニアガイドの採用を見送るとい選択もありましたが、加工パーツが増える、精度・剛性・組付けの容易さなどを考慮するとコスト以上のメリットがあると判断し、本家にならってリニアガイドを採用することにしました。
 
 届いたリニアガイドを見ると、さすが高いだけあってガタツキもなくスムーズに動作します。剛性も精度も申し分なさそうです。



2.ガイドストッパー


 ガイドストッパーをM3x6mm六角穴付ボルトとM3ナットでアルミフレームに取付けます。

▲ガイドストッパー
リニアガイド同様あとで位置調整しますのでボルトは位置がずれない程度に締めます。

▲アルミフレームとガイドストッパー


3.frame_corner support


 frame_corner supportパーツ x 2をM3x6mm六角穴付ボルトとM3ナットでアルミフレームに取付けます。

▲アルミフレームとfram_corner supportパーツ

アルミフレームの端面に合わせます。位置決めできたらボルトはしっかりと締め固定します。

▲位置決め

 このパーツを取り付けるとあとからM3ナットをいれることができなるくなるので、必要に応じて何個かM3ナットを挿入しています。

▲余分にM3ナットを挿入しときます

▲frame_corner supportパーツ取付け完了


4.frame_corner Base


 frame_corner Baseパーツの1つにマイクロフォトセンサーをM2x10mmセルフタッピングネジで取付けます。
▲マイクロフォトセンサーとframe_corner Baseパーツ

▲マイクロフォトセンサー取付け完了

 frame_corner Baseパーツ x 4を図のようにM3x6mm六角穴付ボルトでアルミフレームに取付けます。

▲frame_corner Baseパーツ x 4
センサー付きframe_corner Baseパーツの取付け位置と向きを確認。


▲センサー付きframe_corner Base


5.ベアリングアイドラー


 ベアリングとM3x15mm六角穴付ボルトとM3ワッシャーでアイドラーを4つ作ります。

▲ベアリングアイドラー組立図


 バラバラにならないようにM3ナットで仮止めしときます。


▲ベアリングアイドラー x 4



6.キャリッジ


 Vertical_carriageパーツにベアリングアイドラーとM3x15mmセットスクリュー(センサードグ)を取付けます。


▲キャリッジ組立図
 
 ベアリングアイドラーはM3ネジで固定します。
 ベルトをかけたときに位置調整(テンション)しますのでまだ仮締め状態にしときます。

▲キャリッジ裏側

 
▲キャリッジ


7.frame_corner Idlerとframe_corner Motor


 frame_corner Idlerパーツに各種部品を取付けます。

▲frame_corner Idler組立図


▲frame_corner Idler
 
 frame_corner Idlerをframe_corner baseにM3x6mm六角穴付ボルトで固定します。


▲M3x6mm六角穴付ボルトで固定


▲fram_corner Idlerを取付けたところ


 frame_corner Mororパーツに各種部品を取付けます。


▲frame_corner Motor組立図




▲frame_corner Motor
 frame_corner Mortorを反対側のframe_corner baseにM3x6mm六角穴付ボルトで固定します。

▲M3x6mm六角穴付ボルトで固定

▲fram_corner Motorを取付けたところ



 リニアガイドとガイドストッパーを下図のように位置調整したらボルトをしっかり締めて固定します。


▲リニアガイドの位置決め


8.キャリッジ


 キャリッジとΦ6x38mmシャフトをリニアブロックにM3x6mm六角穴付ボルトで固定します。
 念のためシャフトの固定用にM3x3mmセットスクリューで締めます。

▲キャリッジ組立図



▲キャリッジ



9.ゴム足


 ゴム足をアルミフレーム(frame_corner Idler側)に取付けます。

▲ゴム足組立図
 アルミフレームの穴にM3タップでネジ切りしてからM3x15mm六角穴付ボルトで固定します。

▲M3タップ

10.タイミングベルト


 タイミングベルトを下図を参考にして掛けていきます。

▲タイミングベルトの掛け方

▲S3Mタイミングベルト

 購入したS3Mタイミングベルトはエンドレスベルト(輪っか)なので、ベルトの一箇所をカットします。


▲ベルトをカット
 カットしたベルトの端を結束バンドで結んで輪っかをつくります。

▲輪っかをつくる
  わかりやすいようアルミフレームから外した状態でベルトをかけてます。

▲frame_corner Motor側

▲frame_corner Idler側


▲キャリッジ部分

 キャリッジのアイドラーはそれぞれ1.5mmほど前後にスライドできますので、ベルトテンショナーの役割を兼ねてます。
▲アイドラーのスライド機構(?)
 指でテンションをかけながらアイドラーの六角穴付きボルトを締めて固定します。

▲テンションをかける
 ただ、この方法だと適切なテンションが掛かってるのかよくわからず微妙な感じ。(それぞれ1.5mm程度しかスライドできないのでテンショナーの役割自体機能してないかもです)
 動作検証には問題なさそうですが、次回以降製作する場合は設計の見直しが必要かも。


『駆動方式について』

 本家Kossel同様にベルト駆動を採用しています。
多くの3Dプリンタ-で採用されている方式ですので実績・信頼からいってもこの方式一択で間違いないでしょう。
 ただ心配なのがタイミングベルトの寿命でしょうか。タイミングベルトは基本的に消耗品扱いで定期的な交換が必要なのですがなるべく長く使いたいものです。そのあたりを考慮してオリジナルから以下の点を変更をしています。

  •  GT2タイミンベルト→S3Mタイミングベルト(ピッチ2mm→3mm)
     位置精度的にはGT2規格のほうが優れてるようなのですが、国内での入手性がいまいちよくないので比較的入手容易なS3M規格に変更してます。高トルク仕様なのでベルトの耐久性はGT2に比べあがっています。
  •  プーリー15T→プーリー24T
     プーリーの歯数は15から24に増やしています。これも入手性が主な理由ですが(国内では少数歯の入手性がよくなく購入できてもコストが高くなる傾向があるようです)、歯数を多くしたことでベルトの歯飛び防止にもなりベルト寿命にもよさそうです。
  •  滑車(アイドラー)の原理を応用して効率化と耐久性アップ
     いわゆる動滑車の原理で引っ張る距離は2倍になるけど力は1/2になるというやつです。(ベルトとワイヤーの違いはありますが、モデラ(MDX-20/15)でも採用されいる方式です。)
     駆動用プーリーを大きめのに変更した分トルクが必要になったのでそれ補うのと、キャリッジをベルト2本で支える構造になるのでベルト負荷の分散を狙って採用してみました。

▲ベルト1本で支える構造(オリジナル版)

▲ベルト2本で支える構造

 メーカーによるとS3Mタイミングベルトの寿命は『適切な環境・条件』で使用した場合、1万~1万5千時間を目安としているようです。実際は使用状況によって左右されるので1万5千時間超えても使えるかもしれないし、1万時間未満でも破損してしまうケースもあるようですので正確な寿命をもとめるのは難しそうです。

 とりあえずは最低でも1日12時間使用で1年間はもってほしいということで12x365=4380時間をきりあげて5000時間を目安とします。ま、あくまでも目安であって実際は検証してみないとわからないので、もし5000時間以下で破損するようであれば使用条件や設計の見直しが必要ということになるでしょう。



11.リンクアーム

『リンク方式について』

 オリジナル版のKOSSELでは Traxxas 5347ロッドエンドとカーボンロッドを採用しています。
 Traxxas 5347ロッドエンドはラジコンで使われてるパーツのようで、ラジコンショップなどで入手も容易で何より1個あたり100円チョットとコスト的にも魅力ではあるのですが、寿命・精度・剛性に不安があったのとロッドの後加工が必要というのもあり、BeKosselではリンクボールとスチールロッドに変更してみました。コストは跳ね上がりましたが寿命・精度・剛性面では期待できそうです。

 ※その他にはマグネットジョイントやユニバーサルジョイントを使った方式もあるので、もしリンクボールで問題あるようであればこれらへの変更も検討するかも?

▲リンクボール(ロッドエンド)

 ロッドの両端それぞれに固定用のナットとロッドエンドを取付けます。

▲ロッドエンド(右ねじ・左ねじ)とロッド
 ロッドエンドのネジ軸間が250mmの長さになるように調整します。

▲リンク長250mmに調整
 ロッドエンド(右ねじ)を手前にしてロッドを反時計回りに回すと縮みます。

▲反時計周りで縮む

 逆にロッドを時計方回りに回すと伸びます。


▲時計回りで伸びる

 うまく軸間を調整できたらそれぞれのナットでしっかり固定します。

▲ナットで固定
 同じものをもう1本作り、キャリッジに取り付けたら完成です。

▲キャリッジに取付け
 ロッドの長さを揃えないと精度に影響してきますので、この調整はしっかり行いたいところですがこの調整はなかなか難しいです。長さに加えてロッドエンドの向きも揃えないといけないし、そもそも軸間250mmを正確に測定する術がないのでおよその調整しかできない状況です。(設計してるときはCAD上で250mmと指定するだけで良かったのでそのへんまで気がまわらなかったです。)

 他の方はどうしてるのかと思い、色々ネット上で調べてみると専用の治具を作ることで対応してるようです。とりあえず、次回以降行う動作検証ではまだアームは関係ないので、治具の製作も含めちゃんとした調整は検証が終わり次第行う予定です。


■まとめ


 今回で組立完了いたしましたので、次回からは実際に動かして問題ないか検証をはじめたいと思います。
 
▲完成品
 ちなみに今回の完成させた部品は3つあるタワーのうちの1つです。
 今後の流れとしては、今回の部品の動作検証して問題なければあと同じもの2つ作るといった感じになります。一度作ったものですのでこれからはもっとペースアップできると思います。

▲3Dプリンター全体図

つづく、、、

 
【関連記事】
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その7
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その6
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/09/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その4
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その3
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/03/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel_29.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel.html



2014年5月16日金曜日

新型MODELA 2014年秋頃発売か!?


 昨年の夏、Make:FAB9に試作機が参考展示され、新型MODELAの発売が近いのではないかと話題になりましたが、ようやくRolandDGサイトより2014年秋頃発売を目指してるとの発表があったようです。


▲RolandDGサイトのニュースリリース
http://www.rolanddg.co.jp/news/nr140514.html
<開発中の新製品について>ひとつは、30年来の当社の歴史とともに進化し続ける「小型3次元切削加工機」の最新モデル、 そしてもうひとつは、当社初となる「小型3次元積層造形機(光造形方式の3Dプリンター)」です。当社のデジタル加工機のコンセプトは「デスクトップサイズ・簡単操作・リーズナブルな価格」で、 デジタル加工に関する専門知識が無いユーザーでも、パソコンを活用してイメージをカタチにできる 「デスクトップものづくり(デスクトップ・ファブリケーション)」を提唱しています。 同一メーカーで、切削と積層の汎用デジタル加工機を取り揃えるメーカーは世界であまり例がなく、これら2つの方式の加工機を製品化することは、ものづくりに新たな価値を創造する当社の最大の強みとなります。企業・個人を問わず、誰もが思いついた独創的なアイデアをカタチにしようとする「新たなものづくりムーブメント」に、どちらかひとつの加工方法にとらわれず、自由なアイデアを忠実にカタチにできる「デスクトップ・ファブリケーション」コンセプトに基づいた製品とサービスを提供してまいります。


光造形方式の3Dプリンタも同時発売されるようです。 
 光造形方式といえばFormlabsのForm1 が有名ですが日本で入手した方のレビューをみると色々トラブルも多いようです。
 RolandDG社初の3Dプリンタといことでこちらもトラブルが予想されますが、MODELAを始め切削加工機では信頼が厚い企業ですので今から期待しちゃいますね。



【関連記事】
・MDX-20/15の後継機? 新型MODELA登場
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/09/mdx-2015-modela.html



2014年3月29日土曜日

デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その4

 デルタ型3Dプリンタ『Be Kossel』の続きです。
 今回製作するパーツはframe_corner(アイドラ側)、Vertical carriage(キャリッジ)、frame_guide stopper(ガイドストッパー)になります。
▲今回製作するパーツ



■frame_corner(アイドラ側)パーツの製作

 パーツ構成はマウント部分を除いて前回製作したframe_corner(モーター側)とほぼ同じです。
 被削材は材料節約のため前回加工した後の端材を使用する関係上、まずはマウント部分とサポート部分から加工します。
 パーツをまとめて加工したほうが段取りが減って楽になるのですが、その分加工時間も伸びるし、何より加工失敗した時のダメージ大きいので手間は増えますがコツコツ加工したほうがいいかもです。

 表面の加工です。

【被削材】
 POM t12mm(前回の端材)
【工具】
 ラジアスエンドミル3mmR0.2mm
【加工時間】
 約2時間
 
▲サポート部分とマウント部分の表面加工終了

 裏面の加工です。

【被削材】
 POM t12mm(前回の端材)
【工具】
 ラジアスエンドミル3mmR0.2mm
 スクエアエンドミル2mm
【加工時間】
 約3時間

▲サポート部分とマウント部分の裏面加工終了
 特に問題なく加工できました。


 つぎに新たに購入したPOM板をセットしてベース部分の加工を行います。

 表面の加工です。 
【被削材】
 POM 200mmx150mmxt12mm(平面出し済み)
【工具】
 ラジアスエンドミル3mmR0.2mm
【加工時間】
 約2時間



▲ベース部分の表面加工終了

裏面の加工です。

【被削材】
 POM 200mmx150mmxt12mm(平面出し済み)
【工具】
 ラジアスエンドミル3mmR0.2mm
 スクエアエンドミル2mm
【加工時間】
 約4.5時間


▲ベース部分の下面加工終了



加工終了したパーツです。

▲加工したパーツ

 途中、過負荷で止まるトラブルが発生しましたが、幸いにも荒加工でのトラブルだったのでなんとかリカバリでき材料を無駄にすることなく最後まで加工できました。

 平面出し済みの材料を使ってるので加工時間は節約できますが、その分材料費が高くなっていますので材料が無駄になるような失敗はなるべく避けたいところです。



■キャリッジ(Vertical carriage)とガイドストッパー(frame_guide stopper)
 
 続いてはキャリッジとガイドストッパーです
 プリントパーツ版は形状が複雑でやはりモデラで加工するには難しいので切削加工パーツ版は両面加工で製作できるように形状を簡略化しました。

▲プリントパーツ版キャリッジとガイドストッパー

▲切削加工パーツ版キャリッジとガイドストッパー

 上記形状で加工のシミュレートをしてみると工具が干渉して加工出来ない部分があることが判明したので今回更に簡略化して以下のような感じに変更しました。
 大きさも材料費を節約するためになるべく小さくするようにしてたのですが、小さすぎても加工時の固定に支障がでそうなので若干サイズを大きくしました。
▲修正済みキャリッジとストッパー

 プリントパーツ版との違いはプリントパーツ版ではアームをキャリッジに直接固定していましたが、切削加工パーツ版では両面加工で対応できるように上から押し付けて固定する方式にしています。ベルトもアイドラで受けるように変更しました。(修正済みCADデータはこちら

▲キャリッジ

 ガイドストッパーはリニアガイドのブロックの落下防止用ですが、リニアレールの位置決め用途も兼ねています。
▲ガイドストッパー

Vertical carriage、frame_guide stopperパーツの製作

 モデラで加工します。
 被削材はベース部分を加工した端材を使います。 

 表面の加工です。

【被削材】
 POM t12mm
【工具】
 ラジアスエンドミル3mmR0.2mm
【加工時間】
 約1時間




▲キャリッジとガイドストッパの表面加工終了

 裏面の加工です。

【被削材】
 POM t12mm
【工具】
 ラジアスエンドミル3mmR0.2mm
 ボールエンドミルR0.6mm
【加工時間】
 約1.5時間

▲キャリッジとガイドストッパの裏面加工終了


加工終了したパーツ。

▲加工したパーツ

 トラブルもなく加工できたと思ったのですが、加工したパーツをよくみてみると0.2~0.3mmほどの加工ズレ?が発生していましたorz
 加工ズレが起こる原因は表面加工原点と裏面加工原点のズレからくるものと思われるのですが、モデラの限界なのかそれとも自分のやり方が悪いのかいまいちわからんです。
  

▲加工ズレ?

 この部分はアームの位置決め基準面になるので精度に影響がでそうです。作り直したほうがようさそうですが、動作検証自体には問題はなさそうなのでとりあえずはこのままで良しとします。
 出力精度にどの程度影響でるかの検証もできますし、問題があるようならその時は設計変更も含め作り直しを検討します。


■穴あけ治具ドリルガイド)の製作
 ネジ穴用の下穴加工はモデラではなくドライバードリルで加工します。
 前回の加工では正確な位置に穴あけするのができませんでしたので、今回、穴あけ用の治具を製作しました。
 治具といっても、位置決めピンと板に穴を開けただけの簡易なものです。


▲穴あけ治具
使用イメージはこんな感じで、前もって空けといた穴にドリルを突っ込むだけです。

▲使用イメージ


 実際に治具を使ってframe_cornerのベースパーツの穴あけしてみます。
 まずは位置決めピンを差し込みます。

▲位置決めピンをセット


 位置決めピンに添って、ベースパーツを挿しこみます。

▲パーツを固定

 そのままバイスに固定して、対象の穴に添ってドリルを突っ込みドライバードリルで穴あけします。

▲バイスで固定

 今回は正確に穴あけができました。
 こんな簡易なものでも効果絶大です。

▲穴あけ加工完了

 あとは位置決めピンを挿しなおして、ベースパーツの反対側、キャリッジ部分の下穴加工をしてタップ加工すれば完成です。



■まとめ

 今回で必要な切削加工パーツは完成しました。
 次回は組立作業に入りたいと思います。


つづく。 


【関連記事】


・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その7
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その6
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/09/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その5
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/05/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その3
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/03/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel_29.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel.html

2014年3月19日水曜日

気になる3Dプリンタ da Vinci ダヴィンチ 1.0 お値段なんと6万9800円(送料・税込)

 キット、完成品を含め数多くの3Dプリンタが発売されていますが、よさげな3Dプリンタを発見。
 送料・税込みで69,800円!?という格安のお値段です。(海外だと500ドルと更に安くなってるとか)

■主な仕様
【造形サイズ】
 20x20x20 cm
【積層ピッチ】
 0.1~0.4 mm
【印刷方式】
 熱溶解樹脂積層法(FFF) フィラメント1.75mm、ノズル直径0.4mm
【印刷速度】
 150mm/秒
【筐体サイズ】
 高さ510mm×幅468mm×奥行き558mm、重量23.5kg

 価格の割にかなり期待できそうな性能ですね。

 当方でもデルタ型の3Dプリンタを製作中ですが1軸作るのに現在までにかかった予算が既に7万円超えてますorz。これを素直に買ったほうが良かったんじゃないか?と思わないわけではないけど、始めたからには一応完成目指して頑張ります。

 で、このダヴィンチを製作・販売しているXYZプリンティングという会社は台湾を拠点に電子機器を製造する金寶グループを母体とするプリンタ専業メーカーだそうで。3年間で100万台を販売目標としてるようです。
 こんな安くて儲け出るの?の疑問がありますが、会社によると当然儲けはないそうです。このエントリーモデルで3Dプリンタの普及をめざして、ミドル・ハイエンドモデル機で利益を出す戦略とか。あと専用フィラメントでの提供は2Dプリンタのインク商法にならっているのでしょうか。

 何かと話題の3Dプリンタですが、大手が参入することで一過性のブームで終わることなく一般に普及してくれるのを期待しています。





【関連記事】

・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その3
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/03/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel_29.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel.html


以下、アフィリエイトリンクです。






2014年3月11日火曜日

デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その3


 デルタ型3Dプリンタ『Be Kossel』の続きです。
 前回から少し修正してR2になりました。
 CADデータはこちらからダウンロードできます。

▲Be Kossel R2

 試作にあたっては資金不足や設計ミスやらでプロジェクト自体頓挫する可能性もあります。いきなり全部つくろうとして失敗するとダメージでかいので、当面は1軸分のパーツの完成を目標にして製作していきたいと思います。


▲1軸分のパーツ

 検証後問題なければ、同じパーツをあと2軸分つくればいいだけなので製作もスムーズになると思います。(この製作が容易になるのはデルタ型ロボットのメリットのひとつですね。)


■frame_cornerパーツの製作

 今回、製作するパーツはframe_cornerパーツです。
 プリントパーツ版のframe_cornerパーツは3Dプリンタで出力することを前提にしていますので、以下のような複雑な形状でも造形が可能ですが、モデラで作る場合は当然ですが加工するのはちょっと無理そうです。



▲プリントパーツ版のframe_corner
 モデラで加工できるように分割組立方式しました。
 オリジナルではTop(アイドラ側)パーツとBottomパーツ(モーター側)と2種類のパーツになっていましたが、Be Kosselではマウントの部分を除いて共通化しています。部品数は増えますがパーツ種類が少ない方が製作するうえで都合もいいので。
 あとモーターの配置をTop側に変更しています。
 
▲切削加工版のframe_corner

■材料と工具

 被削材はPOM板です。サイズはMDX-20の加工範囲ギリギリの200mm x 150mm x t12mmです。
 板1枚でframe_corner1セット分とれますので1軸分2セット作るのに2枚必要になります。
 
 POM板は前もって表面と裏面を平面だししてもらってますのでモデラでの面だしは不要です。
 材料切り出しのままに比べコストが倍以上しますが、モデラで上下面だし加工をすると2時間ぐらいかかりますし、精度のことも考えるとコストアップ分の価値はあると思います。


▲POM板 (平面出し済み)

 使用工具は3mmR0.2ラジアスエンドミルです。
 基本これ1本で荒加工から仕上げ加工までおこないます。

 工具交換が増えると交換の都度Z軸の原点だしをしないといけないのでその分精度に影響してきますのなるべく工具交換がないような設計になっています。


▲3mmR0.2ラジアスエンドミル

 ただ、この工具で削れない場所もありますので(3mm未満の穴やネジ加工など)加工できないところは小径のエンドミルを使うか、後で手作業で追加工します。


■モデラで加工

 まずはモーター側のframe_cornerの加工をします。
 写真は表面の加工が終了したところです。


▲表面加工

 裏面加工はパーツを切り抜きしますので、パーツがバラバラにならように両面テープでテーブルにしっかり固定します。

▲両面テープで固定

 裏面加工終了

▲裏面加工

 加工が終わったパーツ



 ここまで写真数枚であっという間に完成してますが、実際の加工時間は上面で5時間30分、下面で7時間。合計で12時間30分(!?)かかってます。(段取りもいれるとほんと一日がかり)
 こういう長時間な加工の場合、大概何かしらの失敗をするのですが今回は前もってスタイローフォームでテスト加工してからの作業だったので特に失敗もなくうまくいきました。
 

■追加工

 次にモデラで加工できない穴あけとネジ加工をおこないます。
 穴あけにはドライバードリルを使います。


▲穴あけ
M3のネジ加工はスパラルタップを使います。


▲M3スパイラルタップ

■仮組み。やはり問題発生、、、

 タップ後、仮組みしてみたところ穴がズレてましたorz...
 やっぱりボール盤などで加工するのと違ってドライバードリルだと正確な穴あけは難しいですね。
 今度穴あけするときは治具(ガイド)を製作したほうがよさそうです。

▲ネジ穴がずれてる、、、
今回はしょうがないので通し穴のほうを少し広げて対応することにします。

▲穴を広げる
仮組みはこんな感じです。


▲仮組みしたfram_corner

 
▲アルミフレームを装着してみる
■まとめ
 追加工で失敗がありましたが、モデラでの加工は精度もそこそこありかなりしっかりしたものがつくれました。手前味噌で恐縮ですが3Dプリンターで作ったパーツより精度、剛性もありこれはかなり期待できそうな予感。アイドラ側のframe_cornerの加工もほとんど共通化部品ですので問題ないでしょう。

 ただこれからモデラをかなり酷使するのでそのへんがちと心配です。


つづく。


【関連記事】
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その7
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その6
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/09/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その5
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/05/3d-kossel.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その4
http://modela-fan.blogspot.jp/2014/03/3d-kossel_29.html ・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL その2
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel_29.html
・デルタ型3Dプリンタ KOSSEL
http://modela-fan.blogspot.jp/2013/12/3d-kossel.html

2014年1月30日木曜日

T溝テーブルfor MDX-20 R3

 以前、MDX-15用に作ったT溝テーブル(R2)が思った以上に使い勝手がよかったので、今回MDX-20用にも製作してみました。

▲T溝テーブル for MDX-20 R3

 T溝ナットはR2と同じM4の板ナットを使用します。
 近所のコーナンで16個100円で購入しました。(以前は30個ぐらい入ってた気がするけど値上げした?)
▲板ナットM4

■R2→R3の変更点
 MODELAへの固定方法を付属のローレット付きM4ねじから六角穴付M4x6ねじに変更しました。付属のねじは工具を使わずに固定できて便利なのですが、しっかり締めないと加工中に緩んだりすることがありますのでちょっと面倒ですが六角レンチを使用して固定するようにします。(座ぐり穴を設けるだけでいいので形状も前回のよりシンプルになり加工もしやすくなりました。)

▲六角穴付きM4ねじで固定

 純正テーブルと比較するとサイズは一回り大きくなってます。
MDX-20の加工範囲を超えてしまってるのでテーブルの面だしは基本できなくなってしまいましたがサイズが大きくなった分使い勝手はよくなってると思います。

▲純正テーブルとのサイズ比較(青いエリアが純正)

 これらの変更点を反映したMDX-15用のテーブルもつくってみました。

▲MDX-15用 T溝テーブル


 自分で製作してみたい方は以下のサイトに3Dデータ公開していますのでご自由にどうぞ。

・T-Slot table for mdx-20/15 R3
https://grabcad.com/library/t-slot-table-for-mdx-20-15-r3-1


■Yahooストアはじめました
 Yahooストアにて販売(受注生産)をはじめました。
 やる気のない商品ラインナップで恐縮ですが、興味のある方は以下のリンクからどうぞ。


T溝テーブル for MDX-20 R3



■関連記事
・T溝テーブルfor MDX-15の製作
http://modela-fan.blogspot.com/2013/04/tfor-mdx-15.html

・T溝テーブルの製作
http://modela-fan.blogspot.com/2012/09/t.html