2011年11月10日木曜日

Toolsetter for Roland DG MDX-15/20

▲Toolsetter for Roland DG MDX-15/20

MODELAはエンドミル1本で荒取りから仕上げまで行うのが基本ですが、加工時間を短縮したいとか細かい仕上げをしたいなど用途によってエンドミルを使い分けるケースが多々あったりします。
その交換の際エンドミルの突き出しの量が変わるためZ原点をその都度再設定する必要があり、業が結構面倒だったりします。(いざ原点を設定しようにもZ原点が加工で削ってしまい原点を見失うことなんてことも)

そこで、“Toolsetter for Roland DG MDX-15/20”を使うと交換作業を(すこし)楽に行うことができるようになります。
一部のパワーユーザーには知られたテクニックですが、要は前もって使うエンドミルの突き出し量を同じにしてZ原点の再設定を省くというものです。

●パーツ構成
ベース材料はMDX-20でも加工しやすいエンプラ(POM)を使用しました。

▲ベース、ガイド、セットカラー、ノックピン
●使い方
R3mmボールエンドミルと3mmスクエアエンドミル2本を使う場合を例にします。
▲長さの違うエンドミル
上:R3mmボールエンドミル 下:3mmエンドミル


▲セットカラー

▲エンドミルにセットカラーを挿入してコレットに装着します。
(ネジはまだ締めない)

▲スピンドルユニットをToolsetterに固定します。

▲ノックピンを挿入

▲ノックピンの位置により突き出し量を調整できます。

▲Toolsetterガイドをノックピンに当て固定し
エンドミルを先端当てる。

▲ツール先端を当てた状態でコレットのネジを固定

▲セットカラーをコレット先端に密着させた状態でネジ固定

▲セットカラーのついた3mmエンドミル

続いてR3mmボールエンドミルについても同じ作業をします。
▲エンドミルをセットカラーに挿入します。

▲コレットに装着します。(まだネジは締めません)

▲エンドミル先端をガイドに当てす。

▲当てた状態でコレットのネジを固定

▲セットカラーのネジを固定

▲セットカラーにより突き出し量が同じになります

原理としては至極単純ですが、Z原点の設定が最初の1回で済みますので効果は抜群です。



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