どうも企業向けに100個とか1,000個単位でやりとするものらしく個人向けに1、2個での取り寄せは無理みたいです。(取扱代理店の方でたまたま在庫があった場合はその限りではないようですが)
■モーターの入手
代理店経由での入手は諦め、ヤフオクで検索したところRS-365SHの出品がありました。
長期在庫品のジャンク扱いのようですが価格は420円で送料手数料含めても1000円ちょっとなのでダメ元で入手してみました。
▲入手したRS-365SHモーター |
早速、モーター単体だけをモデラに接続してみたところ、とりあえず認識/回転しましたので交換自体は問題なさそうです。あとは実際に加工してどれだけの性能がだせるか検証してみたいと思います。
■ノイズ対策
純正のモーターをみると『EMI Board』という基板がハンダ付けされています。
モーターのノイズ対策用の基板のようです。
▲EMI Board |
基板には0.01μFの3端子コンデンサ(RSで入手可)が2つあります。
ブラシモーターの場合構造上ブラシとコミューターの間でノイズが発生していますのでこういった基板でノイズ対策をしてるようです。
この基板と配線を再利用するのが手っ取り早そうですがせっかくなんでEMI BoardをMODELAでつくってみることにします。
■EMI基板の製作
回路設計に使うCADソフトはEagleが有名らしいのですが、RSコンポーネンツで購入する場合RSコンポーネンツが無料で配布しているDesignSpark PCB(http://www.designspark.com/)を使用すると便利そうだったので今回こちらのソフトを使用しました。
回路図はこんな感じです。
▲回路図 |
コンデンサは手元にあった0.1μFのセラミックコンデンサを使用して、あとはフライホイールダイオードと電流測定用の出力ピンを追加しました。
基板レイアウトはこんな感じです。
▲基板レイアウト |
こんな簡単な基板でもマニュアルと睨めっこし試行錯誤しながら丸2日かかりました^^;
ここから更にMODELAで加工できるようにするのに四苦八苦するのですが、備忘録的メモで大まかに説明するとPDFに出力してイラレでDXFに変換してライノで読み込んでとなんかわけわからんことしてます。
▲イラレで読み込みDXFに変換 |
▲ライノに読み込みサーフェスに変換 |
▲Solidworksで外形調整 |
▲紙フェノール基板をテーブルに固定 |
▲配線パターン加工 |
▲外形加工 |
▲ダイオード、コンデンサ、出力ピン |
▲miniDIN8ピンコネクタ |
▲ピニオン |
▲各パーツを半田付けしてモーターに取り付ける |
▲完成 |
■検証
まず加工する前に外部電源を使用して性能を検証してみました。
▲検証結果 |
純正とくらべてトルクがないのか回転数が1割ちょっと落ちてるようですが加工には問題なさそうです。
次回は実際に加工して検証してみたいと思います。
つづく
■関連記事
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